香水は何本持つのが正解?棚に並んだ大小のボトル

香水の基本

香水は何本持つのが正解?定番の1本と、遊ぶ枠の分け方

2026.11.07

この記事でわかること

新作が出ると、つい気になってしまう。いま持っているものを使い切ってもいないのに。

この記事では、何本までなら使い切れるのかを容量と本数で計算しました。そのうえで、定番の1本と「遊ぶ枠」に分けるという考え方をご紹介します。目移りを我慢する話ではありません。

新作コスメが出ると、つい見てしまいませんか。

いま使っているファンデーションも、まだ半分残っているのに。

香水も同じです。しかも香水のほうが、やっかいかもしれません。使い切るのに、ずっと時間がかかるからです。

「もう少し減らさないと」と思いながら、新しいボトルに手が伸びる。あの感じ、どうしたらいいんでしょうか。

新作が気になるのは、あなたのせいではありません

先に、正直に書いておきます。

gokutakuも、毎日のように新作を紹介しています。コフレが出た、限定が出た、来年のトレンドはこれだ。香りトピックスは、そういう記事ばかりです。

つまり「つい目がいってしまう」状態を作っている側でもあります。だからこそ、この記事を書いておきたいと思いました。

新作が気になるのは、意志が弱いからではありません。次から次へと出てくるからです。コスメも、お酒も、香水も同じです。

(わたしは日本酒も好きなのですが、こちらも新酒だ、ひやおろしだと、一年じゅう新しいものが出ます。まったく同じことをやっています)

なので、この記事は「我慢しましょう」という話ではありません。目移りしていい場所を、先に決めておくという話です。

まず、何本まで使い切れるのか

気持ちの話の前に、計算をします。

1プッシュで出る量は、だいたい0.1mL。毎日2プッシュ使うとして、容量と本数を組み合わせるとこうなります。

持っている本数 30mL 50mL 100mL
1本だけ使う 5か月 8か月 1年4か月
3本を気分で 1年3か月 2年 4年
5本を気分で 2年 3年5か月 6年10か月

※ すべて目安です。毎日2プッシュ、同じくらいの頻度で回した場合の計算で、実際はもっとばらつきます。

ここで思い出してほしいのが、香水の寿命です。開けたあとの目安は1〜3年。

表の太字は、使い切る前に寿命が来てしまうところです。

5本を気分で使い分けていると、100mLは7年近くかかります。7年前に開けた香水を、いま気持ちよくつけられるでしょうか。

開けたあとの寿命と、劣化のサインは「香水の賞味期限ってあるの?」に書いています。

答えは「3本くらいまで」

表を見ると、現実的な線が出てきます。

  • 3本くらいまでなら、30mLでも50mLでも使い切れます
  • それ以上持ちたいなら、30mL以下にする
  • 100mLは、ほぼ1本持ちの人のサイズです

「何本持っていいんだろう」という問いに、はっきりした正解はありません。でも使い切れるかどうかで線を引くと、このあたりになります。

だから「定番の1本+遊ぶ枠」

ここからが本題です。

3本までと言われると、窮屈に感じるかもしれません。でも、全部を同じ扱いにするから窮屈になるのだと思っています。

こう分けてみてください。

定番の1本 遊ぶ枠
役割 自分の匂いとして覚えてもらう 季節や気分で楽しむ
サイズ 大きくていい(50〜100mL) 小さいもの(5〜30mL)
本数 1本 1〜2本
新作を買う? めったに変えない いくらでも目移りしていい

遊ぶ枠は、小さいサイズで持つ。これだけで、新作に手を出しても使い切れます。

5mLなら約50回分。毎日ではなく「今日はこっち」という日に使うなら、ちょうど楽しみきれる量です。

そして定番が1本あると、迷子になりません。いろいろ試しても、戻る場所があるからです。

どのサイズを選ぶかは「安い香水と高い香水、何が違うの?」にも書きました。1mLあたりの値段と、使い切れるかの話です。

3本持つなら、系統をばらす

もうひとつコツがあります。3本そろえるなら、似たものを並べないことです。

甘い香りが好きな方は、気づくと甘い香りばかり3本になっていたりします。でもそれだと、その日の気分で選べません。どれをつけても同じだからです。

こう散らすと、使い分けが生きてきます。

  • 爽やかなもの……シトラス、フレッシュな花。日中や暑い日に
  • やわらかいもの……ムスク、石けん。人と近い日や職場に
  • あたたかいもの……バニラ、ウッディ。夜や寒い日に

3本がちゃんと違う顔をしていると、毎朝選ぶのが楽しくなります。これは本数を増やさずにできる楽しみ方です。

どの系統が自分に合うかは「香り診断」で。季節による向き不向きは「冬の香水、何を選ぶ?」にも書いています。

遊ぶ枠は、どこで遊ぶか

「目移りしていい」と言われても、どう試せばいいのか。

ここで、日本酒の選び方を思い出してみてください。お酒の世界は、この問題をとっくに解いています。

日本酒なら 香水だと
飲み比べセット(小瓶が何本か) ミニサイズ・コフレ
角打ちで1杯ずつ お店のテスター
純米・吟醸という分類で絞る 系統で絞る(香り診断)
酒屋さんに「こういうのが好き」と言う 店員さんに聞く
甘口・辛口(味の方向) 甘い系・爽やか系(香りの方向)
日本酒度・精米歩合の数字 EDT・EDPの濃度

並べてみると、やっていることは同じです。小さく試す、分類で絞る、詳しい人に聞く。

香水だけが特別に難しいわけではありません。まだ、やり方が知られていないだけだと思います。

定番の1本は、どう決めるか

最後に、いちばん迷うところです。

基準はいろいろありますが、ひとつだけ挙げるなら、これだと思っています。

2本目を買ったあとも、また戻ってきた香り。

新しいものを買うと、しばらくはそればかり使います。それでも2〜3週間すると、前の一本に手が伸びる日が来ます。

それが定番です。

「いちばん好き」で決めようとすると、決まりません。好きなものは増えるからです。でも戻ってくるかどうかは、自分の行動なのではっきりします。

まだ1本しか持っていない方は、急がなくて大丈夫です。2本目を買ったあとに、自然とわかります。

もう増えすぎている場合は

ここまで読んで、「もう5本ある」という方もいると思います。

捨てなくて大丈夫です。

まず、いまあるものの中からいちばん手が伸びる1本を決めてください。それが定番です。残りが、そのまま遊ぶ枠になります。

そのうえで、しばらく新しく買わない。それだけで本数は自然に減っていきます。

それでも使い切れそうにない一本があるときは、身につける以外の使い道もあります。

「使わなくなった香水、どうする?」に、部屋で使う方法などをまとめています。捨てる前に読んでみてください。

まとめ

  • 新作が気になるのは、意志の問題ではありません。次々と出てくるからです。
  • 使い切れる本数は3本くらいまで。それ以上持つなら30mL以下に。
  • 100mLは、ほぼ1本持ちの人のサイズです。
  • 定番の1本(大きくていい)と遊ぶ枠(小さいサイズ)に分ける。
  • 遊ぶ枠なら、いくら目移りしてもかまいません。
  • 3本そろえるなら、系統をばらす。爽やか・やわらかい・あたたかい。
  • 定番は「2本目を買ったあとも、また戻ってきた香り」。

香水は、増やさないほうがいいものではありません。増やし方に、置き場所があるだけです。

定番が1本あれば、新作の棚の前でも落ち着いていられます。「これは遊ぶ枠で」と思えるからです。

多すぎて選べない、と感じたときは、全部から1本を選ぼうとしているのかもしれません。選ぶのは、遊ぶ枠のほうだけで大丈夫です。