いちじくの香り。いちじくの実と葉、香水のボトル

香水の基本

いちじく(フィグ)の香りってどんな感じ?甘いのに青い、大人のフルーツ

2026.10.03

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この記事でわかること

「フィグ」と書かれた香水、最近よく見かけませんか。いちじくの香りと言われても、どんな香りなのか想像しにくいと思います。

この記事では、いちじくの香りが持つ3つの顔と、タイプごとの違いをまとめました。「思っていたのと違った」となりやすい理由もお伝えします。

お店で「フィグ」と書かれた香水を見かけて、どんな香りだろうと思ったことはありませんか。

いちじくは、りんごやいちごのようにひとことで説明できるフルーツではありません。甘いのに青くて、どこか落ち着いている。そこがおもしろいところです。

どんな香りなのか、ひとつずつ見ていきます。

いちじくの香りには、3つの顔があります

香水の世界で「フィグ」と言うとき、表しているのは実だけではありません。実・葉・樹という、3つの部分があります。

  • 実:熟した桃や洋梨に近い、まろやかでやわらかい甘さ。ミルクのようななめらかさを感じることもあります。
  • 葉:青葉や茎を思わせるグリーンな香り。少し苦みがあって、すっきりしています。
  • 樹:乾いた木や土のような落ち着き。香りに深さを出す部分です。

この3つをどんな割合で組み合わせるかで、同じ「フィグ」でもまったく違う香りになります。

たとえるなら、木陰で熟したいちじくを割ったときの香り。甘い果肉と、手に残る青い葉のにおいが混ざっている感じです。甘すぎず、少し大人っぽいのが特徴です。

この3つをまるごと表した代表が、ディプティックのフィロシコスです。いちじくの香りを知りたいなら、まずこの一本の説明を読んでみると輪郭がつかめます。

4つのタイプと、その違い

どこを強く出しているかで、だいたいこの4つに分かれます。

タイプどんな印象?
グリーン系葉と青さが主役。すっきりして、少し苦みがある
クリーミー系熟した果実とミルクのような、やわらかい甘さ
ウッディ系木や土の落ち着き。ユニセックスに使いやすい
フルーティ系桃や洋梨に近い、みずみずしく上品な甘さ

商品の説明に「青々しい」「グリーン」とあればグリーン系、「熟した」「まろやか」とあればクリーミー系、と見当がつきます。買う前に説明を読んでおくと、イメージとのずれが減ります。

洋梨の香りが好きな方は、フィグも合いやすいと思います。系統が近いので。イングリッシュ ペアー&フリージアのレビューもどうぞ。

「思っていたのと違う」と感じる理由

フィグの香水でいちばん多いのが、「甘い果物だと思っていたのに、青くてお茶みたいだった」という感想だと思います。

理由はシンプルで、香水のフィグは、実より葉や木を強く表現していることが多いからです。実そのものの甘さだけを出すと、ありふれたフルーツの香りになってしまうので、青さや木を加えて奥行きを出しているんですね。

つまり「違った」のではなく、それがフィグらしさでもあります。

とはいえ、好みの問題は別です。甘い果実の香りを求めているなら、説明に「熟した」「クリーミー」と書かれたものを選んでください。お店で試すときは、つけてから30分ほど置いて確かめると確実です。

2026年、いちじくが増えています

気のせいではなく、今年は本当に増えています。

ただし、フィグは今年生まれた香りではありません。ずっと前から定番としてある系統です。今年起きているのは、そこに新作が集中しているということ。ここで挙げるものは、すべて2026年に出たものです。

はっきりしたきっかけは、トム フォード ビューティの「フィグ エロティック」(2026年1月発売)。青々しいいちじくが熟していくまでを表した香りで、@cosmeベストコスメアワード2026 上半期の新作ベストフレグランスで1位に選ばれました。くわしくはフィグ エロティックのレビューにまとめています。

そのあとも、手に取りやすいものが続いています。

  • BOTANIST「フィグ&ダージリンティー」(7月・夏限定のヘアケアやボディケア)
  • THE BODY SHOP「フィグ&ピスタチオ」(9月・ボディケア)
  • ポール&ジョー ボーテ「ザ フィグ コレクション」(10月1日・フレグランスミスト50mLで3,300円)
  • and Eclat「メロウフィグ」「フィグフィーユ」(10月17日・17mLで各1,980円)

デパートのカウンターからドラッグストアまで、同じ系統が並ぶのはなかなかないことです。いま試すなら、選択肢がいちばん多い時期だと思います。

いちじくが秋に増えるのは、季節とよく合うからでもあります。甘さに重さがなく、空気が冷たくなる時期にちょうどいい。秋の香水選びもあわせてどうぞ。

どんな人に向いている?

フィグはこんな方に合いやすいです。

  • 甘い香りは好きだけれど、子どもっぽくなりたくない:青さと木の落ち着きが、甘さを抑えてくれます。
  • 花の香りが得意ではない:フローラルが苦手でも、フィグなら大丈夫という方は多いです。
  • 職場でも使える香りを探している:甘さがひかえめなタイプなら、主張しすぎません。
  • パートナーと共有したい:性別を選ばない系統です。

反対に、はっきり甘い香りが好きな方には、物足りなく感じるかもしれません。その場合はクリーミー系を選ぶか、バニラ系のほうが好みに合うと思います。

フィグは重ね付けの相手役としても使いやすい香りです。青さと甘さを両方持っているので、花の香りにも柑橘にも寄り添ってくれます。

よくある質問

いちじくを食べたときの匂いと同じですか?

少し違います。食べるときに感じるのは果肉の甘さが中心ですが、香水のフィグには葉や木の青さが加わっています。

実際にいちじくの木に触れたことがある方なら、「あの葉っぱの匂いだ」と思うかもしれません。

どの季節に向いていますか?

春から秋まで、幅広く使えます。グリーン系は初夏に、クリーミー系は秋に似合います。

冬は少し軽く感じることがあるので、そのときはウッディ系を選ぶと季節になじみます。

甘さはどのくらいですか?

バニラやキャラメルのような甘さを10とすると、フィグは4〜6くらいのイメージです。甘いけれど、後ろに青さがあるので重くなりません。

似ている香りはありますか?

洋梨がいちばん近いです。みずみずしくてやわらかい甘さ、という点が共通しています。

そのほか、グリーン系ならヴェルヴェーヌのようなさっぱりした香り、クリーミー系ならピオニー&ブラッシュ スエードのような粉っぽい甘さと、感じ方が近い部分があります。

まとめ

  • フィグには実・葉・樹という3つの顔があり、どこを出すかで印象が変わります。
  • 香水のフィグは、葉や木の青さを強めに表していることが多いです。
  • 甘いけれど重くならないので、大人っぽい印象をつくりたい方に向いています。
  • 2026年は選択肢が多い年。プチプラからデパコスまでそろっています。

いちじくの香りは、「甘い」と「落ち着いている」が同時にあるめずらしい香りです。どちらかを選ばなくていいところが、長く使える理由なのだと思います。

気になったら、まずは手に取りやすいものから試してみてください。同じフィグでも、自分がどのタイプを好きなのかがはっきりしてきます。

いろいろなタイプを試してみたいなら

香水を少量ずつ届けてくれる定期便もあります。フルボトルを買わずに、違うタイプを順番に試せるので、好みを見つけるのに向いています。

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